Blog

住職のたあいない話

  1. HOME
  2. ブログ
  3. 未分類
  4. お寺の掲示板

お寺の掲示板

【お釈迦さまの言葉】

「汝ら、過去の因を知らんと欲すれば現在の果を見よ 未来の果を知らんと欲すれば現在の因をみよ」

意訳

過去に、どんな種まきをしてきたかを知りたければ、現在の結果を見なさい。

未来、どんな結果が現れかを知りたければ、現在の種まきを見なさい。分かるであろう」

これは現在を見れば過去も未来も、みな分かる、

悠々の過去と永遠の未来を包囲含しているのが現在であるからだと、

教えられたものです。

仏説浄土三部経の観無量寿経の経文に「過去未来現在」の一節がある。

時間の流れから行けば 過去→現在→未来と来るのが普通であるが、

過去→未来ときて、最後に現在が来る

先に生まれ浄土に生まれた人より託された願いを受け継ぎ、後に生まれる人へと託された願いを継なぐ、

その中に私たち現在を生き抜いていく上での確かなものがあると思う。

誰も今・現在を自分の思う通り楽しく楽に暮らしたいのは当たり前だが、

いろいろなご縁の中で生かされている私たち、自分の思う通り行かないのが当たり前で、

そして、逃れられない「生老病死」の四苦がある。

その現在を間違いなく歩ませてくれるのが、過去と未来を包含した現在であるからだと思う。

過去も未来もなく現在・今を自分中心に楽しく楽に暮らそうとそればするほど苦しくなる。

コロナ禍で人と会うことが制約され、会うとなればリモートによる画面越し。

そのような環境もありいろいろな残虐・無責任な事件が多い。

因をただせば、私たちが現在だけを生きているからかもしれない。

「往生」というと、

死ぬことのように思ってしまいますが、

「往生」というのは「浄土に生まれること」

私たち浄土真宗の教えでは、

今生の息が絶えればお浄土へと往生して仏となる。

そしてサレに菩薩の姿となってこの世俗で活動する、

と説かれています。

私たちの仏道は、死をも超えて続きます。

世俗へ還ってくるためにいくのです。

死んだらそれまでと思って生きている、現在のみを生きている人と、

お浄土に往って、戻って活動するという道を歩んでいる人と、

過去・未来・現在を生きている人では、生き方が違うと思います。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事