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住職のたあいない話

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大学生との交流

先日、地域のことを心から思い活動しされている町議の方の紹介で香川大学生2名がインターンシップでお寺に来ていただいた。

自分の子供より若い世代、お寺のイメージ・情報をどのように持たれているか興味があった。

学生達の両親の家には仏壇がなく、家の宗派が何か知らない。

学生の親世代年齢は50歳前後と思うが、多くの親世代も実家の宗派が何か知らない人が多いので

その子供が知らないのは当たり前かもしれない。

自分の知人(50歳代)も、家の宗派は知らない人いる。自分もお寺に生まれてなかったら同じ。

核家族で祖父母、両親と離れて暮らすことにより、その時代の新しい情報は入ってくるが、

受け継がれていく物が少なくなり、過去・現在・未来の三世の繋がりが希薄になってきている。

過去から託され守もの、そして、未来(次の世代)に繋げていくことがなく、今=現在を如何に楽しく・楽に暮らすかに生活の重点が置かれてしまっている。

若人達を中心に、仏教は何・お寺は何をしているとこと尋ねると答えに困ってしまう。

京都の観光寺院の綺麗な庭園を見て喜ぶが、そのお寺の宗派が何かは興味がわかない。

お寺が綺麗な風景の一つ、そこまでだ。

地域のお寺になると、近くにお寺があることにも気づかない。

仏教・お寺が遠くになってしまっている。

経済成長の時代から経済成熟の時代、無縁社会、大きな自然大害・コロナ感染症と、先が見えない混沌とした時代の中で、仏教(仏の教え)、そして、お寺が本当の役割をはたす時と思う。

あるお寺のホームページに書かれていたビジョンに共感した。

『お寺としてこんなことしている ・こんなお寺を目指したい

 地域に大切なのはコミュニケーション

 お寺は何ができるか

 孤立しがちな高齢者の話し相手

 子供たちが寄り道できるような公園

 ヨガやアート・音楽などの活動

 バーベキューやセミナーなどの交流の場

 お寺は宗教施設であり 公共施設でもある

 だからお寺の敷居は低く  実家のように

→お寺は、地域の人たちが集まる公園であり、カルチャーセンター、駆け込み寺

 まちの“実家”でありたい

 お寺は公園 子供たちと賑やかに

 お寺はカルチャースクール 学びも、健康つくりも やりたい企画を持ち込んで

 お寺はラウンジ   わいわいおしゃべりしましょう

 お寺は駆け込み寺  「説く」よりも「聴く」を大切に』

お寺で生まれ、お寺で育ったことが、若い頃は嫌だった。

楽しいこと、苦しいこと、いろいろな経験のちに、

今、お寺に生まれたことが嬉しい、また、お寺のことを考えるのが楽しい。この縁を繋いでくれた父・先代住職に感謝したい。

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