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住職のたあいない話

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睡蓮の花が咲きました

今年初めての睡蓮。不思議な花で、夜は花びらを閉じ昼に花びを開きます。温度変化によって花びらを閉じたり開いたりするそうですが、夜寝て昼起きる私たちのようです。

睡蓮は蓮と同じ蓮華の仲間で仏教とは縁が深い華で、仏さんの立たれている(座られている)台座を蓮座と言います。蓮華は仏の尊い綺麗な華ですが、育つ場所は誰もが避けたくなるような泥沼に咲きます。泥沼は私たちが住む世界(穢土)を例えられ、自己中心の欲望にとらわれ生きている私たの、怒り、裏切り、憎しみ、喜び、憂いその混沌とした人の世を仏教では蓮に例えています。そのような私たちを、泥沼に根を張って綺麗な花を咲かせるのが蓮華であり、煩悩にみちみちた私たちを救おうと仏さまが蓮座に立たれています。

泥沼に生き仏さまに触れることにより、大切にしなければならない「心」に気がつくことができるのです。

綺麗な場所にいるから気づくのではなく、汚いところにいるからこそ多くのことを学ぶのです。負けたことで、寂しい人の気持ちにも目がむけられます。勝っても維持していく不安を学ぶのです。

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